品質重視?価格重視?高いリールと安いリールの違いを知っておこう

海釣りを楽しむ上で重要な釣具の一つが「リール」です。
しかし、釣具店に足を運ぶと数千円の安いリールから数万円、さらには10万円を超える高いリールまでさまざまな種類が並んでいます。「一体、何が違うの?」「高いリールを買う価値はあるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

実際、リールの価格差には明確な理由があります。
高いリールと安いリールとでは、使用されている素材、内部構造、耐久性、ドラグ性能、巻き心地などに大きな違いがあるのです。特に海釣りでは潮風や海水による錆びやすさ、強い引きに耐えられるかなど、リールの性能が釣果を左右する重要な要素となります。

本記事では、「高いリールと安いリールの違い」について詳しく解説します。リールの選び方やそれぞれのメリット・デメリットを知ることで、ご自身の釣りスタイルに合った最適なリールを選べるようになるでしょう。初心者の方にも分かりやすく、具体的なポイントを交えながら解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

高いリール

結論:高いリールの方が結局お得!

  • 軽くて丈夫
  • 壊れにくいからトラブルも少ない
  • メンテナンスしやすい
  • 半端ない優越感

総じて言えることは価格の差は使い心地の差ということです。
安いリールは手に入れやすいですが結局「安物買いの銭失い」になることが多く、ある程度釣行を重ねたら高めのリールの購入を検討してみましょう。

リールの価格差の正体

使い心地以外に、使われているパーツにも大きな違いがあります。

使用されている素材の違い

高いリールと安いリールのわかりやすい違いは「重さ」です。それは使用されている素材が明らかに違うからです。

高いリールにはアルミニウム、カーボン、マグネシウムなど軽量かつ高強度な素材が使われることがほとんどですが、安いリールは主にプラスチックや亜鉛合金が使用されています。
素材が違うので「重さ」だけでなく耐久性、剛性にも違いが大きく出ます。高いリールは軽いのにタフであると言えます。

安いリールはプラスチック製パーツを多用するため耐久性に劣るばかりか、見た目が若干チープであることは否めません。

内部構造とギアの精度

高いリールは高精度な加工技術により、滑らかで耐久性のある精度の高いギアを搭載しています。ギアはリールの心臓部ともいえる重要なパーツです。
ギアの噛み合わせがスムーズであるほど巻き心地が良く、長時間の使用でも疲れにくいのが特徴。

安価なリールは大量生産品が多く、ギアの精度が低いものが大半です。ゴリゴリした巻き心地は釣っていて快適とは言えませんね。

ベアリングの数と品質

巻き心地ははギアだけでなくベアリングとも関係しています。ベアリングの数が多いほど滑らかな巻き心地になるからです。

安いリールはベアリング数が少なく、素材の品質も低いことが多い反面、高いリールはステンレス製やセラミック製のベアリングを採用し、摩耗や錆に強い特徴があります。

海釣りの釣具は潮風や雨、海水による錆びに強いことが求められます。
リール内部に水分や砂が入りにくい工夫がされているモデルはやはり高いリールになります。

海水の影響を受けにくい素材や特殊コーティングが施されたリールは、錆びにくく長持ちします。砂や塩分の影響を考えると、防水・防塵機能がしっかりしている高いリールの方が安心できます。

ドラグ性能の違い

ドラグとは魚がかかった際のラインの引き出しを調整する機能です。つまり、いざという時に威力を発揮する機能です。

高いリールはカーボン性のドラグワッシャーなどを採用し、スムーズかつ高精度なドラグ調整が可能です。
安いリールはドラグ性能が安定しないことが多く、魚とのやり取りに不安が残ります。

高いリールを選ぶべき人とは

ポイントはどれくらいの頻度で釣行するか?何を釣るのか?です。

頻繁に釣りをする人

長く使うなら高いリールの方がコストパフォーマンスが高いのは当然です。よく釣行する場合、安いリールでは劣化が早く、買い替えの頻度が増えるだけです。

高いリールを使用することはモチベーションの高さに直結します。高いリールを使うことと魚が釣れることは無関係です。
ただリールという重要な釣具に不安を持ったまま釣りをしていても楽しめないでしょう。

釣り初心者であってもリールには投資した方が良いと言われることが多いのは、「結果的にお得だから」です。高くても長期にわたって修理やメンテナンスを繰り返しながら高性能なリールを持てることもメリットの一つです。

大物狙いの釣りをする人

ヒラマサやブリ、マグロなどの大型魚には高精度なドラグと強靭なボディをもったリールが必須。
安いリールでは魚がかかっても対応しきれず、トラブルの原因になってしまいます。

大物釣りでは、ラインの強度や巻き取り能力も重要な要素になりますので、それに伴ったリールとなると高いリール一択となるでしょう。

安いリールでも工夫次第で快適に使える

安いリールであっても工夫すれば長く快適に使えます。そのためには以下が大切です。

メンテナンスしよう

釣行後、特にリールを雨や海水で濡らしてしまった場合は水で洗浄しましょう。
バケツに水を汲み、その中にリールを入れてハンドルを回すだけでOK!お湯を使うとグリスが溶けてしまうので必ず水で洗浄しましょう。
洗ったらしっかり水を切れば大丈夫です。その後、ギアやハンドルに注油すれば寿命を延ばせます。

【リールメンテナンスの一例】
https://www.daiwa.com/-/media/Project/globeride/daiwa_com_jp/special/products/airity/airity_st_lt/pdf/airity_st.pdf

カスタムパーツで性能アップを狙え!

高性能なベアリングやドラグワッシャーを交換すれば、安いリールでも快適に使用できます。もちろんハンドルやスプールを変更することで、操作性や巻き心地を改善できるのでお試しを!

わたしの体験談

わたしは釣りを始めてから1年経過したくらいのタイミングで高いリールを購入しました。
いつヤメてしまうかもしれないのに最初から高いリールを購入する勇気はありませんでした・・・
当初は釣具店のワゴンコーナーで投げ売りされているリールを3個ほど使いまわしていました。
高いリールを購入した日はテンションが爆上がりしたことを今でも覚えています。釣道具を丁寧に扱うことを意識し始めたのも高いリールを購入してからです。

まとめ

リールには、価格による明確な違いがあります。
高いリールは素材の質、ギアの精度、ドラグ性能、耐久性などあらゆる面で優れており長期間快適に使用できるメリットがあります。
一方、安いリールであっても適切なメンテナンスや工夫を施すことで、十分に実用的なものとして使うことが可能です。

「釣りの頻度」「釣りの種類」「狙う魚のサイズ」によって適したリールは異なります。初心者がいきなり高いリールを買う必要はありませんが、ある程度経験を積み、本格的に釣りを楽しむのであれば高いリールの購入を検討する価値は十分にあります。

リール選びは、釣りの快適さや釣果にも直結する重要な要素。本記事を参考に自分の釣りスタイルに合ったリールを選び、より快適で楽しい海釣りを楽しみましょう!

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